No.252 仮想通貨その1

ITコラム
2018年6月6日

 

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

 

仮想通貨については以前解説しましたが、もう少し詳しくとの声を頂いていたので、再登場。戦後復興を旗印に懸命に働きづめの諸兄は、『お金』に対してありがたさ、畏敬の念をおもちで、仮想通貨という言葉に嫌悪感を覚える方も多いようだ。

 映画『アラビアのオーレンス(ロレンス)』に登場したアンソニー・クイン演じる砂漠の雄(盗賊?)アウダは、オーレンスらとともにトルコ軍が占拠する港湾都市アカバを見事に攻略した。彼の目あては戦利金、いち早く指令本部に踏み込み金庫をこじ開けたが、中は紙切れ(紙幣)ばかり、アウダには『紙幣』の概念がなく、怒りながら紙くず(紙幣)を散乱させていた。

物々交換から、貝貨、刀や布を象った金属貨幣、やがて中国で「開元通宝」という貨幣が登場し、日本にも流通していた。秀吉の時代に小判が登場し、10世紀の中国では紙幣も発明されていた。このように、歴史上、世の中の概念を超える『通貨』の大変革が起きていることを見ると、『仮想通貨』という不可思議なものへの認識を、我々団塊人も変えていかなければならないようだ。来週は、もっと詳しく解説してみよう。

小咄:おもちゃ屋、子供がおもちゃの飛行機を買うのに『おもちゃのお金』を出した。店主が「これじゃだめ、本当のお金でないと」すると子供「でも、この飛行機はおもちゃだよ」