No.303 Amazon物語

ITコラム
2019年6月26日

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

 アルファベットの[A]から始まり、世界一の大河に因んだ屋号のAmazonを起業したジェフリー・プレストン・ベゾスは1964年、ニューメキシコ州アルバカーキに生まれ、プリンストン大学を優秀な成績で卒業した科学工学博士だ。

彼は大学卒業の際、インテルやベル研究所など錚々たる企業からのオファーを断り、立ち上がったばかりのファイテルという会社で、貿易情報システムの開発に携わった。26歳の時には開発営業部門の責任者となっていたが、金融サービス大手のバンカーズ・トラストへプロダクト・マネージャー[統括管理者]として移籍し、そこで才女のマッケンジーと出会い結婚。間もなくして同社の取締役になるなど順風満帆だったベゾスとその妻マッケンジーは起業家の路を歩むことにした。

退職した彼らは、アメリカ大陸の東海岸にあるニューヨークから、Amazonを立ち上げた西海岸シアトルまでの2,852マイル(約4,600Km)を自家用車で移動、愛妻マッケンジーが車を運転し、ペゾスはその道中に事業計画書を創り上げた。

工学博士のペゾスが創った事業計画は緻密で、会社が潰れ、自分が破産する可能性は70%であることも記述されていたという。そして24年後の2018年、彼らの総資産は日本円で17兆円、世界一となった。 来週も、続Amazon物語