No.295 海洋状況表示システム[愛称:海しる]の運用…

ITコラム
2019年4月24日

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

2018年に閣議決定されていた「海洋状況把握システム」は、“海の今を知るために”をテーマとした愛称として『海しる』と命名され、一般への公表を開始した。これは、防衛省、気象庁、国土地理院など13の機関が、衛星やレーダーの最新情報を収集分析し、海水の温度分布・海流・海上気象など200項目を超える情報を検索できる。

主幹は海上保安庁で、元々は外国船による領海侵入などの監視活動のため、精密な海洋気象情報を集約することが目的であったが、機密性のないものを一般に公開することで、海運業や漁業者の安全に役立つだけでなく、地震情報や津波警報など、防災にも活かせるとして、今回の運用となった。

国土面積(38万㎢)で世界第61位の我が国は、国連海洋法条約が定めた200カイリ(約370 Km)領海では、447万㎢で世界第6位の広さを誇っている。海洋大国である我が国としては、諸外国と協力し、今回の『海しる』を地球全体を俯瞰するシステムに発展させるべきだ。ますます深刻化する地球規模での異常気象を予測対処する、人類にとって意義のあるものに育て上げていかなければならない。

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