No.294 選挙考…

ITコラム
2019年4月17日

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

 2019年度の長崎県の一般会計予算は6,977億円、これを県の総人口143.1万で割ると一人あたり49万円、有権者数一人あたりでは約60万円となる。選挙での1票の価値が年間60万円もあるのに、果たして7日の長崎県議会選挙の投票率は48%と過去最低!半数以上が棄権してしまった。以前、「無党派層は寝ていてくれれば」と発言した首相がいたが、有権者の関心を薄くするのも、政治屋の手法なのだろうか…

2005年に大ベストセラーとなった『国家の品格』の著者で数学者の藤原正彦氏いわく「国のリーダーは、民の心底にある不安や不満を洞察し、大局により国家国民の10年、30年、50年の先を見すえ、生命を捧げるつもりで国民を導かなければならない」さらに、「世論に右顧左眄(うこさべん:あたりをうかがって決断しない)してはならない」と戒めている。また彼は、米国大統領ケネディーが尊敬する日本人と評した[上杉鷹山]について、「彼は選挙で選ばれた偉人ではない」と、選挙による民主政治を否定していた。民のための為政は、利権・忖度などの概念を持たないAIにゆだねる選択肢も、あり得るのかもしれない。

口論、母と子:子供「産んでくれと頼んだわけじゃない!」母「頼まれてたら断っていたさ…」