No.307 Amazon物語最終章[世界一のネットワーク・クラウドAWS]

ITコラム
2019年7月24日

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

 Amazonが展開するAWS[Amazon Web Service]は、Amazon自体が取り扱う膨大な商品・顧客のデータを管理分析するために、独自に構築したサーバー設備やアプリケーションを有料で一般に提供するもの、2019年の収益は3兆円を超えると予想されている。

このAWSはデーターを格納するサーバと、ソフトウェアーを動かすための基本システム、それにネットワーク通信回線をセットにしたもので、処理速度・信頼性・価格の要素で評価されている。日本でのユーザーには、日本経済新聞社、日立製作所、三井物産他、スシロー、東芝、東急ハンズ、トヨタ自動車、東京海上日動火災保険など、超大手が連なる。利用料金は、使った分の「従量制料金」で、自前で設備投資し、それを維持していくより格段に廉価。AWSには100種類ほどのサービスメニューがあり、専門性をもつシステム会社に依頼するパターンが多いようだ。しかし、近い将来は比較的小ぶりなデータシステムにも運用が広がると予想されている。

そうなるとAmazonは、ネット通販のデータベースだけでなく、あらゆる産業のBIG-DATAを手中に収めることになる。地域の経営層のみなさまも、このAWS[Amazon Web Service]という言葉だけでも覚えておかれると如何かと…