No.306 Amazon物語4[電子書籍Kindle]

ITコラム
2019年7月17日

ISO 飛鳥 石橋一史によるITコラム
~帝国ニュースに掲載されたものを紹介していきます~

Amazonの電子書籍は『Kindle』という名称、英単で「火をおこす・興味をそそる・照らす」等の意味があり、ラテン語では蝋燭を意味する『candere』。[電子ペーパー]と呼ばれているディスプレイの構造はいろんなものがあるが、米国のゼロックス社が開発したものでは、小さな白い球体の半分を電荷を持つ黒に塗り、それぞれの球の下側に配置された電極のON-OFFで球を回転させ、黒文字を表示させる。[電子ペーパー]は、バックライトの必要がなく目に優しい、消費電力も低く耐湿加工性も高いことから、今後は大型の屋外広告ディスプレイにも採用されていくだろう。

電子書籍の配布事業者は大小あわせて約30社にのぼる。MMD研究所[モバイルマーケティングデータ研究所:東京都港区]の「2018年8月 電子書籍の利用に関する調査」によると、■電子書籍の利用経験は45%と半数程度、■利用した種類は、「無料書籍」69%、「一作ずつ購入」44%、「有料の読み放題」12%、■利用の理由は、「場所を取らない」44%、「安い・無料」41%、3位「持ち運びが楽」38%、■一作ずつ購入の1位は「Kindle」で、定額制の読み放題サービス1位は米国の「dマガジン」となっている。「昔、本は紙で出来ていたんだよ」と孫に話す時代がすぐそこにきているのだろうか!?

来週はAmazonのネットワークシステムAWSとは…

そうなるとAmazonは、ネット通販のデータベースだけでなく、あらゆる産業のBIG-DATAを手中に収めることになる。地域の経営層のみなさまも、このAWS[Amazon Web Service]という言葉だけでも覚えておかれると如何かと…